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抗がん剤の種類

抗がん剤治療

ここには、現在、化学療法(抗がん剤治療)に使用されている代表的な薬剤を紹介しています。

抗がん剤の種類と副作用

代謝拮抗剤

腫瘍細胞が急激に増殖する際に、多く含まれている 酸素・基質に酷似した構造を有する。 細胞内に取り込まれた後、活性物質となって腫瘍細胞から代謝物質をカット、細胞の育成増殖を抑制する。 主な副作用は、吐き気、嘔吐が多い。

アルキル化剤

最古の抗がん剤であるニトロゲンマスタード(1932)に続く、毒ガスの研究と共に発達してきた薬。 強力で異常な結合をDNAとの間につくり(アルキル化)増殖の際に腫瘍細胞のDNAを損傷させ、死に至らせる。 アルキル化剤には、投与する量に比例して効果も上がるため、(濃度依存症と呼ばれる)大量投与も行われる。主な副作用は、骨髄抑制が強い。

白金製剤

プラチナ製剤とも言われています。
がん細胞のDNAと結合して、DNAの複製を妨げ、分裂できなくなったがん細胞を死滅さます。 他の抗がん剤では治療が困難ながんや既に薬剤耐性を持ったがん細胞に対し効果を発揮します。

植物アルカロイド

植物から抽出された物質で、ビンカアルカイド系、タキサン系、トポイソメラーゼ阻害剤の3種類に分類されます。
腫瘍細胞の分裂に欠かせない「微小管」の動きを止めることにより、がん細胞を死滅させる。 しかし微小管は神経細胞に密接な関連があるため、副作用として末梢神経の痺れなどが多発します。


分子標的治療薬

特定の細胞が持つ特有の標識に対して作用する薬。
例えばがんを発現させる遺伝子は、発がん、発育、分裂の際に必要とする蛋白を産生させる指令を出す。これを阻害する働きを持つ薬。
がん治療の現場だけでなく注目を集めており、盛んに研究が進められている。 重大な副作用は間質性肺炎です。一般的な副作用は、発疹、口内炎、頭痛など。

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